轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

06 一九三九年(昭和十四年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页

青空文庫

一通りは自分のものが人生的にも出来ている。だからすぐ一通り認めさせる。その同じレベルで或る期間はやってゆく。だが、という大矛盾が「明暗」に出ているようなものです。若くて書きはじめた者は、自身の未熟さ、しぶさ、すっぱさみんなかくもののうちに露出しつつ風浪のなかで、育つものなら育って来るから、一つの完成の線に止っていられなくてその点ではなかなか荒くのびて来ます。なかなかこの関係はおもしろい。今日の文壇というところ、新人が旧人です。これは何故だろう。世智辛いのね、世智辛いところが旧人をつくり、出来上ったところでなくては認めさせず、認めたと思うともう成長のないことを云々する。その典型は芥川賞。これはそういう両面を可笑しく映し出しています。常に。〔中略〕

[自注17]つたえられました――朝から面会にいって、待っていて、午後になってから、顕治は、体が疲れていて面会したくないと云っているからという理由で看守から面会をことわられた。

[自注18]その方がやはりよいそうですから――この頃から公判がはじまった。顕治は、公判準備のため、各被告の予審調書をよんだり過労して、公判に出廷したため喀血をした。