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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
06 一九三九年(昭和十四年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 374,755 字 · 745 页
この頃の角封筒のわるくなったことは、本当にびっくりです。
次の火・木・土はどうなるのか、火曜の前日しらべて見ましょう。昨日は不明でした。妙なところから来ている人々と並んでいるのもすこしいやのようでもありました。呉々お大切に。手紙、本当に当分おかきにならないでね。島田へも達ちゃんたちにもお話のとおりかきましたから。ではきょうはこれで。
七月十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
七月十七日 第六十六信ね、五信かと思ったら。
昨日の暑さは一通りでないと思ったら、やはり九十三度ありました。おこたえになったでしょうね。いかがですか。ずっと平穏につづいておりますか?
けさは早いうちに昭和ビルの伊勢さんのところへゆき、かえりに丸ビルのはいばらにまわってこんな紙みつけてきました。
きょうは風があって、それでも幾分しのぎようございます。すこし暑気当り気味で左の脚が又こむら返りそうな変な気持。この頃はくたびれるので実に早寝をやって、昨日は久しぶりで一日家居しました。ずっと毎日毎日出づめでしたから。朝八時に出て、家へ六時頃かえる、なかなかくたびれました。