轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
10 一九四三年(昭和十八年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 215,557 字 · 426 页
魔法ビン火曜日ごろ届けます。けれども、もう少し待って、山梨からお医者様が帰ってからにしましょう、ましなのがあった方がよいから。森長さんへきくこと承知いたしました。『週刊朝日』もうちゃんと契約出来ましたから御安心下さい。二十日の分お送りいたします。隆治さんのこと考えていても仕方ないから、こんなものや何かでもとにかく送ろうと思います。『婦人朝日』は五月三十日で廃刊です。あの種のものはどんどんなくなります。岩波の文庫はもう殆どありません(出ないの)。
魔法ビン来年広島でさがしてみましょう。案外あるかも知れないわ。金庫屋が樺太まで行ってものを仕入れるとききましたが、私たちも魔法ビンではなかなか内地を股にかけるわけとなりました。でもマホービンだからまだ面目が立つわ。細君がこっそり指輪買いに秋田辺へ行ったりして問題を起すよりは。きょうは、きのう出かけて(一日ずって)少々へばり日ですからこれでおやめ。週刊は人々の親切でとれました。
六月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕
六月十五日
けさはひどい雨ふりでした。いい心地で雨の音をききながら、きょうは火曜日でくたびれ日故、朝七時半ごろおみおつけとパンと玉子を床でたべて又昼迄横になって居りました。