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おうさまのかんしんされたはなし
王さまの感心された話
小川 未明
「まなびの友」1920(大正9)年12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,390 字 · 7 页
」といいました。
いよいよ三人の決心はつきました。そうして、神さまから、おまえたちは、なにになるかと問われましたときに、
いちばん上の気高い姿の姉は、
「私は、星になります。」と申しました。
つぎの妹は、
「私は、花になります。」と申しました。
そうして、末の弟は、
「私は、小鳥になります。」と申しあげました。
神さまは、いちいちそれを聞いて、お許しになりました。こうして、三人は、ついに、星と花と小鳥になってしまったのです。
星は夜ごとに空に輝きましたけれど、幾百万里となく遠く地の上から隔たってしまって、もはや言葉を交わすこともできなくなりました。それでも花は、夜ごとに空を向いて、星から降ってくる露を身に受けました。小鳥となってしまった弟は、昼間は、すぐの姉の花のそばへいって遊び、さえずっていましたけれど、いちばん上の姉の姿を見ることができませんでした。それですから、星が暁とともに隠れてしまう前に大急ぎで起きて、空に輝いている、さびしい姉の姿を見上げることもありました。
なんで、この三人の天使は、いままでのように、いっしょにいて楽しく暮らすように考えなかったでしょうか?