轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

「さんごしゅう」かいせつ

「珊瑚集」解説

佐藤 春夫

「珊瑚集」岩波文庫、岩波書店 1938(昭和13)年9月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,636 字 · 6 页

青空文庫

とも記しておられる。しかし先生が訳詩の筆はミュッセがリュシイにとりかかられて間もなく事によって抛たれて以来、再び執り上げられる機も屡ないとすれば、先生が訳詩の集は当分この一巻で満足するより致し方もなかろう。

思い浮ぶままに一例を挙げれば、「歓楽」のなかにフランソア・コッペーの「涙」の訳があるように先生のお作をもっとたんねんに捜したらまだほかにも出て来そうな気もする。いや断片ならば十五章を春陽堂版はこの集に附録しているが、それ等は、籾山版にあった九種の散文とともに本書には収めなかった。

籾山版の散文九種の題だけを記して置くとすれば、

モウパツサンの扁舟紀行

ピヱエル・ロチイと日本の風景

窓の花(カチユル・マンデス作)

二人処女(マルセル・プレヴオ作)

水かがみ(アンリイ・ド・レニヱエ作)

仏蘭西の新社会劇

仏蘭西の自然主義と其反動

芸術と芸術の製作者

伊太利亜新興の閨秀文学

原詩及原作者について解説することは筆者の能くし得るところではないから偏に読者の宥恕を請うばかりである。これらの点や先生の訳詩語彙と江戸文芸との自ずからな関係など適当な人を得て更に詳しい解説や研究も欲しいものである。