轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんだいにんじゅつでん

現代忍術伝

坂口 安吾

「講談倶楽部 第一巻第八号~第二巻第三号」1949(昭和24)年8月1日~1950(昭和25)年3月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 76,446 字 · 155 页

青空文庫

一時間ほど、ブラついて、ゴハンをたべて、それからズッと、つききっていることが大切なんだ。わかったね」

才蔵も二人のあとを追ってきて、きいていたが、

「八時か九時まで、ひきとめとくだけでタクサンだよ。あんな遠い山林の奥まで、夜中に行く奴、居やしねえや。埋めかえるなら、今日の昼のうちに、早いとこ、やってらア。ツルちゃん、タチバナ屋へ泊らずに、ほかへ宿をとりな。明暗荘がいゝや」

「サルトルさんは、紳士よ」

ムカムカして、冷めたく、あびせる。

半平は高笑い。

「アッハッハ。さては、雲さんや。ツルちゃんを口説いたね。いけないよ。ねえ。重大なる社用に際して、軽挙盲動は、つつしまなきゃアね。サルトル氏を見習えよ」

「バカ云うんじゃないや。ツルちゃんは、知らないのさ。サルトルは、ただの鼠じゃないぜ。阿片はホンモノだったけど、信用できる男じゃないんだ」

阿片はマッカなニセモノ。サルトルの悪略、荒仕事、教えてやりたいのは山々だが、それが言えない、つらさ。才蔵、切歯ヤクワン。

「まア、まア、雲さんや。よしたまえ。キミの卑しき心情をもって、人をはかるべからずさ。ツルちゃんの高潔なる人格と聡明なる才腕を信用してあげることが必要ですよ。