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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页

青空文庫

そして各国でも(米国のR・C・Aビクター会社、英国のマルコーニE・M・I会社、独逸のテレフンケン会社、その他ソヴェートの研究所など)、最近発明された電気的送像器(アイコノスコープ)の研究に競争的だ。その完成はテレヴィジョンの一般実現を容易にするからだ。電磁波の研究で、いわゆる超短波の研究も最近活発だ。宇田新太郎博士は昭和七年「超短波長電波の研究」で東宮記念賞をうけている。小幡重一博士の実験音響学の研究も有名なものの一つ。

地震国であるこの国では、さすが、地震学に関する業績はめざましいものがある。震災予防調査会の後身ともいうべき地震研究所が設けられ、尚、東大の地震学教室、中央気象台、その他の人々によって、殊に関東大震災以来、その後各地に頻発した大地震毎に研究は益々深化し、発展していって、いまやこの国の地球物理学の権威は世界的になりつつある。ここ数年間の地球物理学に関して、恩賜賞、学士院賞、東宮記念賞などをうけた業績は十位いはある。故志田順、堀口由己、小倉伸吉、妹沢克惟、和達清夫、松山基範、坪井誠太郎、石本己四雄(地震研究所所長)、日高孝次(海洋気象台長)の諸博士の業績がそれだ。