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げんだいにほんのしそうたいりつ
現代日本の思想対立
戸坂 潤
「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页
まずソヴェート連邦に於ける最近の哲学(唯物弁証法)の事情を見よう。永田広志前掲論文の一節を引用すればこうである。
デボーリン派批判の論争は、一口にいえば哲学におけるレーニン主義のための闘争である。だからこの論争において初めてレーニンの哲学的遺産やプレハーノフ(レーニンを除けば、第二インター時代の最大の唯物論哲学者。デボーリン主義者や機械論者の多くは、哲学上ではレーニンはプレハーノフの門下だとさえ考えた)の哲学的誤謬に対するレーニンの批判は正当に評価されるようになったし、またスターリンの『レーニン主義の基礎』(一九二四年)が論争において有力な武器の一つとなったことは偶然でない。それに『プラウダ』や『ボリシェヴィク』がミーチン、ユディン、フルシチクその他の理論家を後援し、ヤロスラフスキーの如き重要な党人が直接に論争に参加したことは、論争が非常に政治的性質を帯びていたことを想わせる。
だがこの論争が単に政治的なものでなく、単に実践からの理論の遊離の克服に限られたものでなく、同時に深刻な理論内容を持っていることは、改組後の『マルクス主義の旗の下に』諸論文や、ラリツェヴィチの『二つの戦線において』