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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页

青空文庫

の二十五周年記念に、ヨッフェやヴァヴィロフのような著名な物理学者が哲学者と共同で講演をやり、自然科学の方法論としてのレーニン哲学の意義を認め、哲学者の側でも自然科学的テーマを取り上げたことは、この方面における一歩前進を意味するものである。この、自然弁証法の方面では、コールマン、ワシリエフ、エゴルシン、マクシーモフ、ヤノフスカヤなどの活動が顕著である。

昨年二月における連邦アカデミーへのコム・アカデミーの合流は、哲学者と自然科学者との同盟による唯物論哲学の一層の展開の槓杆となるものである。

デボーリン派批判以後の、弁証法の理論、哲学史、自然弁証法、唯物史観、ファッショ哲学批判等の領域における幾多の研究成果はここに一々挙げ切れない。また昨年のトロツキー、ジノヴィエフ、カメネフの陰謀事件や、新憲法が哲学戦線に如何に反映しているかは、ソヴェート書籍の入手困難な現在では筆者には殆んど全く不明である。しかし根本方針はすでに三一年以来確定したものと見て差支えなかろう。但し「プロレタリア・ヒューマニズム」やコンミュニズム家族などの問題が哲学界で取扱われていることは、新憲法の制定を促したと同じ社会状態の反映として、特徴的なものであろう。