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げんだいにほんのしそうたいりつ

現代日本の思想対立

戸坂 潤

「現代日本の思想対立」今日の問題社、1936(昭和11)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 125,540 字 · 245 页

青空文庫

に於ける方法論」(『改造』十月号)という山田批判と、主にこれを反撃した相川氏「独占資本主義と半封建的土地所有」(『経済評論』十一月号)との対比である。

向坂氏は山田氏の『分析』は、まず第一に発展がないという。「半封建的土地所有=半農奴制的零細農耕」という山田氏の日本資本主義の基柢が明治三十年乃至四十年を画して確立されて以来、この型制は永久不変に日本資本主義を運命づける、というのがまず第一に変だというのである。――だが発展するということは型制が変るということとは一つではないように思われる。問題はどういう型制の内容かということになるが、半封建的云々のその「半」というのが一向ハッキリしていない、と第二に向坂氏は主張する。

というのは、例えば仮に半封建的地主であっても日本資本主義の発達と共に資本家になるのではないか。即ち半封建制も段々資本主義に解消して行く筈ではないか、というのである。

処が相川氏はいっている。日本資本主義の特色は、この半封建制(そう便宜のために略称しておく)そのものを充用することによってこそ初めて成り立つので、資本制と半封建制とのこの相互強化の関係こそ、日本資本主義の特色なのだ、と。