轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せいさんをもくひょうとするかがく
生産を目標とする科学
戸坂 潤
――再三「科学と技術」とについて――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,185 字 · 7 页
わずかに人間学其の他というような狭い盆地で、ホモ・サピエンスとホモ・ファーベルとが並べられた程度にすぎない。
技術が生産(第一義には物的生産のことである)を目標とすることを疑うのは、まず不必要だし又不可能であろう。技術を外部から何かの手段と考えればその目的は何とでも云える、人類を解放するのも又人類を無能にするのも(実際人間は羅針盤やバスのために伝書鳩や犬よりも無能である)、技術の目的と云えよう。しかしそういう目的論ではなくてそれ自身の内部的目標が今問題だ。技術というカテゴリーが問題なのだ。すると技術の目標が生産にあることは、当然すぎることである。
併し同様の意味に於て、科学の目標は認識であるだろうか。之は人も知る通り、古来の哲学学派の一見解にすぎないようだ。元来巫術文化の原始社会などでは成り立たない常識である。今日までこの見解は色々の方面から抗議を受けている。不躾なニーチェなどは有力な抗議者である。ただこの反対が今日まで学究的な形の哲学としては、認識論や科学論としては、ほとんど現われていない、というまでなのだ。すると科学の目標は認識だという想定は必ずしも絶対ではないことになる。