轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
「白髪小僧」誠文堂、1922(大正11)年11月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 98,770 字 · 194 页
可愛いお眼々がひイらいた。
お太陽様がニコニコと、
お月様がニコニコと、
可愛いお眼元お口もと、
一所に笑ってニコニコと。
百合の花が閉んだ。
お太陽様が沈んだ。
可愛いお眼々もうとうとと、
夢の中へと閉んだ」
二十二 白木の寝台
翌る朝まだ夜が明け切らぬうちに王宮の表門が左右に開いて二人の騎兵が駈け出しましたが、門を出ると二ツにわかれて、一ツは青眼先生の方へ駈け出し、一ツは紅木大臣の家の方に飛んで行きました。
紅木大臣は昨日濃紅姫を送り出すと直ぐに門を固く鎖して、二人の小供の死骸を石神の部屋に移して、そこで公爵夫人と一所に一日一夜の間泣き明かしましたが、一方濃紅姫の事も気にかかって心配で堪りませぬ。最早お后になった知らせが来るか。最早王宮からお祝いの品物が届くかと待っておりましたが、とうとうその日一日は何の知らせもありませぬ。紅木大臣は心配のあまり家来を町に出して人の噂を聞かせますと、お目見得に来た女は六人共、皆宮中に留っているとの事で、詳しい事はよくわかりませぬ。その中にやがて翌る朝になって、夜がやっと明けかかった時、紅木大臣は室の窓を開いて王宮の方を見ました。