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めがね
眼鏡
小川 未明
「お話の木」1937(昭和12)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 7,487 字 · 16 页
」と、正吉が答えました。
「持っているのは、なに?」
「すずめの子をつかまえたんだよ。」と、小田が、いいました。すると、二人の六年生は、そばへやってきました。
「見せて。」といって、一人は、帽子の中からすずめの巣を取り出しました。子すずめは、ふるえて、空の方を見上げて、チュッ、チュッと鳴き声をたてていました。それを聞いて、親すずめが窓のあたりで、また、チュッ、チュッと鳴いていました。
「かわいそうだから、早くここへ入れて。」と、小田が、帽子を差し出すと、六年生の小西は、そのまま、すずめの巣を、あちらへ持ってゆこうとしました。
「だめだよ。」と、小田が、怒りました。
「すずめなんか、お教室へ持ってきては、いけないのだろう。」
二人の六年生は、いうことをきかずに、すずめを取りあげて、いこうとしました。
「失敬じゃないか。」と、小田が、真っ先になって、その後を追いました。
「およしよ!」と、正吉も、叫びました。
「このすずめ、僕たちにおくれよ。先生にあげるのだから、僕たち、理科の時間に、解剖をしてもらうんだよ。」と、小西が、答えました。
正吉は、解剖ときくと、ぞっとしました。