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ごにもめいじんせんつくれ
碁にも名人戦つくれ
「毎日新聞 大阪版 第二三七九〇号」1949(昭和24)年5月29日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,021 字 · 2 页
今日の日本に於てはチェスに於て、またあらゆる外国種のスポーツに於て、各々の日本の選手たちは世界の選手権をめざして精進しているのである。碁の選手権が中国へ持って行かれるそのことだけでも、すでに碁の世界化、世界的進出を意味する慶賀すべきことではないか。誰が日本の国技ときめたわけでもないのに小さなカラにとじこもって日本人だけで一家ダンラン、あげくは一家名の争いという花相撲でお茶をにごして世間に通用させようという。ダメですよ、世間が通用させてくれません。
実質がなければ人気はでない。大衆は正直なものだ。プロ野球に人気がでたのも実力が向上し、監督がブン殴り合ったりするほど試合というものに精魂をこめ選手権をめざして必死の力闘をするからである。名人位がどこの国へ持って行かれようと真に実力ある者が名人になるのは当然で文句のあるべき筋はなく、かくの如きに真の実力を争うことによって大衆はその力闘にカッサイを惜しまないものである。
呉清源を加えて名人位を争うのでなければ碁は世間の片隅の幇間的存在として危く寄生するようなカタワな存在となるだけのことであろう。