轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しゃかいせいかつのじゅんけつせい
社会生活の純潔性
宮本 百合子
「婦人朝日」1947(昭和22)年5月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,039 字 · 7 页
しかし、もっと突き進んだ理解での人間精神の純潔、階級的純潔とまで立入って考えれば、昔ふうに純潔な一夜を明かした組合の男女のうち、かりにA子とB男という二人の人があるとする。その人達は何にもいわないで、一人一人の胸の中に、その争議から逃げたい、もし糺弾されないならば、自分達だけはこっそり妥協してもいい、もういやだ、と思いながら「純潔」に一夜を明かしていたとする。それは果して働く人として純潔な一夜であろうか。私達の純潔観はこういう所にもある。
むかし社会主義の思想と運動が治安維持法によって極端に弾圧されていた時代、日本共産党が非合法な政党としてひどい目にあわされていた時代、運動に入って困難な闘いを続けている若い男女の同志が世間態は人なみの家庭生活をしなければならないために、夫婦でない者が寄合って暮さなければならない、という場合があった。極端に困難な事情の中で、仕事の便宜上共同生活をした男女がやがて恋愛生活に入り、結婚生活も営んでゆくという例もあった。近頃になって小林多喜二の「党生活者」という小説が再版されるようになったが、その中に、その小説の主人公である青年闘士が女の同情者、そして愛人と同棲生活をして、困難を経てゆくことが書かれている。