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しゃだいとうはファッショかしたか?

社大党はファッショ化したか?

戸坂 潤

「日本評論」日本評論社、1937(昭和12)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,035 字 · 18 页

青空文庫

まして日本型ファッショ化への拍車でないことも推論していいだろう。

こう見て来ると、たしかに現下の社大党の本質は、極めて錯雑した混合物であり、日本型ファシズムやそれに基準する社会ファシズムから始めて、実際に又正当な社会主義的なプログラムまでも含んでいることを、知るのである。力点のおき処は色々であろう。或る契機に於ては国営経済主義が中心となり、そこから民族主義や全体主義への通路も用意されているだろう。又或る契機に於ては、社会政策(特に動員下戦時体制下に於ける銃後の社会問題への関心)に重心を置く。すると必ずしも日本型ファシズムの非民衆的な力へ追随しているとばかりも云えない。――さてこうしたものが、社会大衆党の所謂「革新政策」の内容であり、夫が社大党の時局に於ける活動の本質をなすのである。

片山哲氏が本誌〔『日本評論』〕九月号に発表した「社会大衆党の立場」という文章は、社大党の立場が今日に至るまで終始一貫、少しも変らないことを説いている。その論法はやや弁解的であり、反面の事実を必ずしもあけすけに吐き出してはいないが、党が民衆の利害の一般的な代表者として、個々の与えられた問題について、出来るだけ反資本主義的な解釈をして来たことを語っているのは、必ずしも嘘でない、と云わねばならぬ。