轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

ペンは剣よりも強し

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 54,555 字 · 109 页

青空文庫

諭吉は、なにもしらず、家へかえることができました。

こんなことがあってから、朝吹は、諭吉の話をいろいろときいて、ときにはぎろんをしましたが、だんだん、この人はほんとうに日本のためをおもっている人だ、とかんがえるようになりました。そうして、自分のかんがえていたこと、やろうとしていたことが、まちがっているようにおもわれたので、諭吉にすっかりはなしてあやまり、慶応義塾にはいりました。

これをきいて、宋太郎は、

「朝吹はけしからんやつだ。」

と、はらをたてましたが、その宋太郎も、自分のわるかったことをさとって、諭吉にあやまり、やがて慶応義塾にはいってきました。

「自分のわるかったことに気がついて、あらためるというのは、りっぱなことだ。」

と、諭吉は、二人をほめました。

このように諭吉は、一どは自分をにくんで、ころそうとまでした人間でも、わるいとさとってあやまってくれば、すなおにゆるしてやり、勉強させたり、身のうえのこまかいめんどうもみてやったのでした。そうして宋太郎は、のちに西南の役で西郷隆盛の部下となり、城山で死んだのですが、朝吹は慶応義塾をさかんにするうえで、なくてはならぬ人になりました。