轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

わたしのしんじょう

私の信条

宮本 百合子

「世界」1950(昭和25)年10月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,393 字 · 13 页

青空文庫

それとも、そこには何か文学者として独自に現代史の中に見出しているよりどころがあるのだろうか。

アインシュタインその他の人々のプリンストン警告声明を、きょう改めてよみかえすと、わたしたちは、そこにあらわされている偉大な科学者たちの、極めて率直・善良な責任感について感動しないではいられない。「文明が脅威をうけるのは科学者の仕事を通してであったが故に」と。――しかし、同時に、これらの文字は、その純真さにかかわらず、科学と社会との現実関係を、何と素朴に或いは遠慮がちに言いあらわした表現だろう。

科学者の多くの人々が、彼らの偉大な研究のためにいそがしくて、「アメリカの悲劇」「アロースミスの生涯」「怒りの葡萄」「ラニー・バッドの巡礼」「アメリカを支配する六十家」その他をよむひまがないとしたら、残念なことである。

世界の多くの文学者は、科学について素人であり、たまに小説の中へ科学をとり入れたとき、科学そのものの描写では屡々専門家に指摘される失敗もしている。(「スクタレフスキー教授」「凱旋門」「チボー家の人々」など)けれども「アロースミスの生涯」のテーマの角度から――科学的良心と現代社会の関係を扱ったとき、文学者は、その関係の生ける姿において把握することに成功している。