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わたしのかんそう
私の感想
宮本 百合子
「信濃毎日新聞」(三「代用食」)1940(昭和15)年11月18日号、「都新聞」(四「恩給と未亡人」)1935(昭和10)年5月7日号、「信濃毎日新聞」(五「女を殴る」)1940(昭和15)年11月27日号、「相模合同新聞」(七「子供と家庭」)1941(昭和16)年3月8日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,800 字 · 10 页
一種の乱世であった明治初年の殺伐な気風の時代にはそういうことがらも多かったろうと思う。
今日、昭和の御世、日本が東亜の指導者となりつつあるといわれているとき、国の中で首府の真中で、そういう気風が現われているということについて、私たちは何を考えさせられるだろうか。そして、要路の指導者たちはそれに対してどんな方策を考慮していられるのだろうか。
世間の人気の動きというものこそ時代の甘くて辛い裏表を瞬間のうちに表現するのだから、女を人前でいためつけるという一つのあらわれも、決してかるがるしく見すごさせる社会現象ではない。ましてや、女が昨今のような社会の生産のために働いているとき、それと並んで女に対する封建的なあらあらしさが公然横行するとすれば、その何かの徴候として戒心されるべき社会的な意味があるのである。
六 社会への母心
去年の冬、私たちに忘られない経験を与えた木炭も、この秋からは切符制になって、不正と不安とを一掃する方策が立てられた。あらゆる面で、一般の生活の最低限の安定を保とうとする努力が、新しい政府へ向けられている一つの要望と共力との焦点であろうと思われる。