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かがくひはんのかだい
科学批判の課題
三木 清
「新興科学の旗のもとに」新興科学社、1928(昭和3)年10月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,229 字 · 40 页
」――自然科学はその誕生ならびに発展の過程において、例えば神学上ではカルヴィニスムス、政治上ではホップスやマキアヴェリに現われているところの力の思想のもとに立っている。技術が純粋に理論的観想的なる学問の後からの随伴的な「応用」に過ぎぬというがごときものでなく、むしろ強かれ弱かれすでに存在するところの、現実の存在のこれまたはかれの領域に向けられたところの支配および制御の意志がそもそも学問的思惟の方法ならびに目的を規定するに与るということは、自然科学の歴史が我々に教えるところである。実験は発生的にはいわば技術的干渉の極限の場合である。そこではもともと欲求された特殊な目的は忘れられ、かくして特殊な諸目的は一般的な包括的な目的に水平化され、すでにあらかじめ定められた目的ではなくかえって一切の可能なる目的の総体を自然に対する干渉によって到達し得るがごとき、規則を獲得することが求められる。自然科学にあってはギリシア的な「形相」ではなく、量的に規定された「自然法則」が求められるのである。なぜならそこでは単純に見ることが欲せられるのではなく、かえって「予見するために見る」