轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
くうかんがいねんのぶんせき
空間概念の分析
戸坂 潤
「思想 第八〇号、第八二号」
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 53,744 字 · 107 页
何となればこのような超越を有たぬものは明らかに今の場合の実在の名に値いすることは出来ないから。処でこの超越という実在の根本的な契機は恰も存在の概念である。存在とは超越である。そこで現象学はこの超越――吾々によればそれにこそ存在の名が適わしい――を如何しようとするか。
「超越的」なるものは「先験的」なるものに還元されるのである。超越的なるものは個別的でもあり得るし(存在が事実と結び付いている場合)、又本質的でもあり得る(事実が除外された場合)。併し今、形相的還元――それは事実の除外である――によって得られた超越的本質に就いて、その超越性を先験性に還元する場合を考えて見よう*――先験的還元。この還元に於て、超越的なるものはその超越的という性格を失喪しなければならない――中和化。そして之に代るべき新しい性格が現象、即ち意識なのである。なる程この還元によって自然的世界は或る意味に於て少しも変容を受けるのではないであろう、庭前の林檎樹はその存在を否定されたり無視されたりするのではない。併し他の意味に於ては還元前の林檎樹と還元後のそれとは全く別である。というのは還元前に於てはその林檎樹は存在するものとして、その外的存在がそれの性格である処のものとして、存在した。