轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はんちゅうとしてのくうかんについて
範疇としての空間に就いて
戸坂 潤
――之は一つの習作である――
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 45,453 字 · 89 页
に於ける――へ到着する。今もしこの形式を(カントは之をその所謂範疇即ち吾々の言葉によれば認識論的範疇から区別した)存在論的範疇と解釈することが許されるならば、私はカントとは方向を逆にして、而もカントと平行してこの存在論的範疇から出発して直観へ到着することになる。
最後に一つの質問に答えよう。空間は直観であるとして直観は意識にぞくすか。かく問われる時私は逆に意識とはどういう意味かと問わねばならぬ。もし意識が対象を内に写す――模写説のように――ものであるならば、又は対象を構成する――批判主義のように――ものであるならば、それは主観である。併しすでに決めたことによって直観は主観であってはならない。であるからこの場合ならば直観は意識にはぞくさない。もしこの場合でないならば人々は意識という言葉によって何を理解しているのかを説明する責任があるであろう。私はその説明を聴いた上で直観が意識にぞくすかぞくさないかを答えるであろう。併し少くとも次のことだけは明らかである。まず存在論的範疇として空間があり之を意識することによって――意識という意味が何であろうと――始めて空間の直観を得るのではないということ。