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みどりいろのとけい
緑色の時計
小川 未明
「幼年ブック」1948(昭和23)年6月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,276 字 · 7 页
「いつも、ほがらかな、方でしたのに。」と、ねえさんが、いいました。
「あれで、なかなか考えぶかいところがあって、将来のある人と思っていたのに。」と、おとうさんは、おしまれました。
おとむらいの日には、おとうさんが、いかれました。ぼくは、そのとき、往来で遊んでいて、いまごろ、おじさんのたましいは、天へのぼるのだろうと、まろやかに、よく晴れわたる空をあおぐと、めずらしい金色の雲が、いくつとなく、あちこちに飛んでいました。
「いいおじさんだったがなあ。」と、ぼくは、もう二度とあわれぬのをふかくかなしみました。
家では、とうざ、よくおじさんの、うわさがでました。
「いい人だったけれど、あんまり話がちょうしよくて、信用がされなかった。」という意見もありました。そんなやさきへ、小さなはこが、おじさんの遺族から、ぼくのところへとどけられたのです。さっそくあけてみると、いつか、おじさんが、ぼくにやくそくをした、緑色のガラスのはまった、長方形の時計でした。
これを、おじさんが、ぼくにやってくれといいのこされたというのです。このことは、みんなを感激させました。
「ごらん、おじさんは、うそつきでないじゃないか。