轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ほどう

舗道

宮本 百合子

「婦人之友」1932(昭和7)年1~4月号(著者検挙のため未完)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 34,745 字 · 70 页

青空文庫

戦となればそれぞれが毒ガス、火薬、銃器製造所となる。××○○会社はうんと儲けるわけだが、残務の女事務員は相変らず五時から七時までは二時間を丸ままただで搾られなければならない。

「ねえ、ちょっとやり切れないわね、私これでもうつづけざま三日よ」

益本が食堂で、みんなに聞えるような大きい声で苦情を並べた。

「はる子さんの二の舞なんか、私真平御免だ」

ミサ子にしろ、一週に平均二度ぐらいだった残務が殆ど一日おきぐらいの割になって来た。それでいて世間一般を見れば、いろんな工場や役所では依然として首キリがどんどんされている。

左翼劇場団体見物の申込みをあつめたれい子が、

「庶務じゃ一体何を考え出したんだろう」

と怪訝そうに呟いた。

「ね、女事務員一同に戸籍謄本を出させるんですってさ……」

「ほんと?」

しづ子が眉をもちあげて訊きかえした。

「ほんとらしいのよ、どうも」

「私困っちゃうな……どうして別な名をつかってるかなんて変なこと云われやしないかしら……」

「まさか!」とよ子がうち消した。

「だってあなた結婚する前に入ってるんだもの」

しづ子は半年ばかり前に結婚した。会社では既婚者を大体歓迎しないもんで、しづ子は旧姓のまま通していたのであった。