轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はなさくしまのはなし
花咲く島の話
小川 未明
「童話」1925(大正14)年1月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,732 字 · 8 页
「俺たちにもふるさとがあるんだぜ! それは、南洋の島にある楽園だ!」
約束した春がくると、これらの漂泊者は、楽しい思いで、その島に帰ってゆきました。
いつしか、島の中は、諸国の珍しい花で、みごとに飾られたのでした。みんなは、自分たちの庭園の手入れをしました。だから、果物は、ますますみごとに、枝もたわむばかりになりました。
「この果物が、黄色くなった時分に、俺たちはまた旅から帰って、みんなで達者の顔を合わせよう。そして、それまでにためておいたおもしろい話や、珍しい品物を、聞かせたり、見せたりしよう……。」と、宝石商はいいました。
「幽霊船の話をしたが、また、これよりも、もっと怖ろしい話をきいてくるぞ。」と、唄うたいはいいました。
「ああ、私は、もう、年を老ったので、どこへも出かけられないが、みなさんが、旅から無事で帰ってきなさるのを、楽しみにして、待っています。」と、庭園の主人はいいました。
みんなが、旅立った後のことであります。
汽船がこの島に着きました。その船には、一人の大金持ちが乗っていましたが、上陸すると、庭園の主人のところにやってきました。
「こんなに、風景のいいところを、こうしておくのは惜しいものだ。