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ねぎ

葱

芥川 竜之介

作家在截稿前夜拼命写小说,但咖啡馆里有个女侍叫阿君,漂亮得不行,居然被客人起了个外号叫“通俗小说”?这绰号背后藏着什么故事呢?

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,150 字 · 16 页

青空文庫

髪を綺麗にまん中から割って、忘れな草の簪をさした、鼻の少し上を向いているお君さんは、クリイム色の肩掛をちょいと顋でおさえたまま、片手に二束八銭の葱を下げて立っている。あの涼しい眼の中に嬉しそうな微笑を躍らせながら。

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とうとうどうにか書き上げたぞ。もう夜が明けるのも間はあるまい。外では寒そうな鶏の声がしているが、折角これを書き上げても、いやに気のふさぐのはどうしたものだ。お君さんはその晩何事もなく、またあの女髪結の二階へ帰って来たが、カッフェの女給仕をやめない限り、その後も田中君と二人で遊びに出る事がないとは云えまい。その時の事を考えると、――いや、その時はまたその時の事だ。おれが今いくら心配した所で、どうにもなる訳のものではない。まあこのままでペンを擱こう。左様なら。お君さん。では今夜もあの晩のように、ここからいそいそ出て行って、勇ましく――批評家に退治されて来給え。

(大正八年十二月十一日)