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ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

两个男人去登比叡山,一个像方形石头,一个像细长竹竿,一路斗嘴。可山没变,他们心里的那点事却慢慢浮出来了。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 198,559 字 · 401 页

青空文庫

うん、気※(「陷のつくり+炎」、第3水準1-87-64)を吐くより、反吐でも吐く方が哲学者らしいね」

「哲学者がそんなものを吐くものか」

「本当の哲学者になると、頭ばかりになって、ただ考えるだけか、まるで達磨だね」

「あの煙るような島は何だろう」

「あの島か、いやに縹緲としているね。おおかた竹生島だろう」

「本当かい」

「なあに、好い加減さ。雅号なんざ、どうだって、質さえたしかなら構わない主義だ」

「そんなたしかなものが世の中にあるものか、だから雅号が必要なんだ」

「人間万事夢のごとしか。やれやれ」

「ただ死と云う事だけが真だよ」

「いやだぜ」

「死に突き当らなくっちゃ、人間の浮気はなかなかやまないものだ」

「やまなくって好いから、突き当るのは真っ平御免だ」

「御免だって今に来る。来た時にああそうかと思い当るんだね」

「誰が」

「小刀細工の好な人間がさ」

山を下りて近江の野に入れば宗近君の世界である。高い、暗い、日のあたらぬ所から、うららかな春の世を、寄り付けぬ遠くに眺めているのが甲野さんの世界である。

二

紅を弥生に包む昼酣なるに、春を抽んずる紫の濃き一点を、天地の眠れるなかに、鮮やかに滴たらしたるがごとき女である。