轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

两个男人去登比叡山,一个像方形石头,一个像细长竹竿,一路斗嘴。可山没变,他们心里的那点事却慢慢浮出来了。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 198,559 字 · 401 页

青空文庫

「云うだけじゃ仕方がないじゃないか」

「まさか催促する訳にも行かないでしょう」

「なにくれるものなら、催促して貰ったって、構わないんだが――ただ世間体がわるいからね。いくらあの人が学者でもこっちからそうは切り出し悪いよ」

「だから、話したら好いじゃありませんか」

「何を」

「何をって、あの事を」

「小野さんの事かい」

「ええ」と藤尾は明暸に答えた。

「話しても好いよ。どうせいつか話さなければならないんだから」

「そうしたら、どうにかするでしょう。まるっきり財産をくれるつもりなら、くれるでしょうし。幾らか分けてくれる気なら、分けるでしょうし、家が厭ならどこへでも行くでしょうし」

「だが、御母さんの口から、御前の世話にはなりたくないから藤尾をどうかしてくれとも云い悪いからね」

「だって向で世話をするのが厭だって云うんじゃありませんか。世話は出来ない、財産はやらない。それじゃ御母さんをどうするつもりなんです」

「どうするつもりも何も有りゃしない。ただああやってぐずぐずして人を困らせる男なんだよ」

「少しはこっちの様子でも分りそうなもんですがね」

母は黙っている。

「この間金時計を宗近にやれって云った時でも……」