轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
はえ
蠅
海野 十三
「ぷろふいる」1934(昭和9)年2月号~9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 19,774 字 · 40 页
それと共に身体が冷て、ガタガタ慄えだした。しかし、ああ、私の身体はドンドン小さくなって行く。坐っていて箪笥の上に首が載ったのが、今は箪笥と同じ高さになった。
ますます縮んでいった。立ち上っても、頭が鴨居の下に来た。椅子に坐ってみても丁度腰の下ろし具合がいい。もうこれで元のようになったと感じた。
しかしである。また心配なことが起って来た。元のようになった身体は、まだグングン小さくなってゆくのだった。椅子に腰を下ろしていて、足の裏がいつの間にやら、絨毯から離れて来た。下へ降りようと思うと、窓から下へ飛び降りるように恐ろしくなってきた。私はお人形ほどの大きさになったのである。
それ位に止まるならば、まだよかったのであるが、更に更に、身体は小さく縮まっていった。私はキャラメルの箱に蹴つまずいて、向う脛をすりむいた。馬鹿馬鹿しいッたらなかった。そのうちに、私は不思議なものを発見した。それは一匹の豚ほどもある怪物が、私の方をじっと見て、いまにも飛びかかりそうに睨んでいるのだ。
「なにものだろう!」
私は首を傾けた。そんな動物がこの部屋に居るとは、一向思っていなかったのだ。