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ひこくせきのかんじょう
被告席の感情
「読売新聞 第二六七三四号」1951(昭和26)年5月21日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 753 字 · 2 页
この被告席に当然立たさるべき大いなる罪人の多くの者を忘れてはいないか。彼らは権勢をもち富をもち王侯の如くにふるまっている。それに対して彼らは何をしたか。法律は何をしたか。
伊藤君の生れつき小さい声が思わず高まりブルブルふるえたとき伊藤君一個の無罪が叫ばれていると見たらマチガイだね。そこに叫ばれた無罪の声の一つ一つに、国法にたいし、また国家にたいして悲痛なプロテストがなされ、不信がなされていることを感じとりたまえ。法律の関係者はそれに無関心かも知れぬが、庶民が法廷から身にしみて感じることは、被告席の感情、無限の怒りですよ。