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しごとしてのにほんご
詩語としての日本語
折口 信夫
在线阅读折口 信夫《詩語としての日本語(しごとしてのにほんご)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,401 字 · 27 页
詩篇や讃美歌の持っている思想から、もっと宗教的な内容を持ったものへの企てが、半月さんの作物には沢山残っている。半月さんの場合にも悔まれる事は、詩語の選択を誤った事である。思想的内容の極めて乏しい平安朝語を基礎とした文体によって、彼の宗教をえがこうとした。私の未生以前明治十八年、「十二の石塚」を公表した人である。あれだけの内容を持ちながら、形式の、それに裏切る詩を作ることに止らせた。それに、当時の伝道文学者がそうであった様に――和歌に於ける池袋清風も同様――日本語を以て、西洋の、殊に信仰生活を、日本化して表そうとした矛盾が、半月集の持った筈の品格を失わせているのだ。
西洋古代の宗教文学に関する語彙は、三十年代になっても、繰り返された。それが後には「花詞」と選ぶ事のない程安易な物になったが。明治三十二年以後著しい短歌改革運動を行った新詩社の人々の短歌に収容した詩語は、やはりぎりしや・ろうま或はきりすと教の神話信仰に関した美しい詞であった。それを久しく用いて、多くの神話に現れる星や、愛を表現する花々を繰り返した結果、新詩社一派を星菫派と世間では言うようになった位である。