轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あかいさかなとこども
赤い魚と子供
小川 未明
「金の塔」1922(大正11)年9月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,559 字 · 6 页
「まあ、なんというりっぱさでしょう。しかし、子供らが、うっかりこの花をのまなければいいが。」と、大きな魚は心配していました。
花は、水の上に浮かんで、流れ流れてゆきました。しかし、後から、後から、花がこぼれて落ちてきました。
「どんなに、おいしかろう。」といって、三びきの魚の子供は、ついに、その花びらをのんでしまいました。
その子供らの母親は、その翌日、我が子の姿を見て、さめざめと泣いたのです。
「あれほど、花びらをたべてはいけないといったのに。」といいました。
黒い子供の体は、いつのまにか、二ひきは、赤い色に、一ぴきは白と赤の斑色になっていたからです。
母親の歎いたのも、無理はありませんでした。この三びきの子供が、川中でいちばん目立って美しく見えたからであります。そして、川の水は、よく澄んでいましたから、上からでものぞけば、この三びきの子供らが遊んでいる姿がよくわかったのであります。
「人間が、おまえらを見つけたら、きっと捕らえるから、けっして水の上へ浮いてはならないぞ。」と、母親は、その子供らをいましめました。
町からは、こんどは、人間の子供たちが毎日川へ遊びにやってきました。