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ろじょう
路上
午炮响后,图书馆陷入诡异的寂静,大学生俊助埋头书海,时间随着指针流逝,但这份平静下似乎藏着什么在悄悄酝酿。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 43,539 字 · 87 页
「ああ、皆で自動車へ乗って来たの。安田さんは?」
「僕は電車で来た。」
「けちだなあ、電車だなんて。帰りに自動車へ乗せて上げようか。」
「ああ、乗せてくれ給え。」
この間も俊助は少年の顔を眺めながら、しかも誰かが民雄の後を追って、彼等の近くへ歩み寄ったのを感ぜずにはいられなかった。
十
俊助は眼を挙げた。と、果して初子の隣に同年輩の若い女が、紺地に藍の竪縞の着物の胸を蘆手模様の帯に抑えて、品よくすらりと佇んでいた。彼女は初子より大柄だった。と同時に眼鼻立ちは、愛くるしかるべき二重瞼までが、遥に初子より寂しかった。しかもその二重瞼の下にある眼は、ほとんど憂鬱とも形容したい、潤んだ光さえ湛えていた。さっき会場へはいろうとする間際に、偶然後へ振り返った、俊助の心を躍らせたものは、実にこのもの思わしげな、水々しい瞳の光だった。彼はその瞳の持ち主と咫尺の間に向い合った今、再び最前の心の動揺を感じない訳には行かなかった。
「辰子さん。あなたまだ安田さんを御存知なかったわね。――辰子さんと申しますの。京都の女学校を卒業なすった方。この頃やっと東京詞が話せるようになりました。