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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
在线阅读井上 円了《迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 151,147 字 · 298 页
と答えたり」とのことじゃが、すべて卜筮には臨機応変の判断が多いように考えらるる。されば、かかる判断を信ずるはむろん迷信といわなければならぬ。
わが国の神社仏閣に御鬮を備え、人をしてこれを探りて吉凶を判知せしむることがある。その種類も幾とおりもあるが、帰するところは易筮のごとく人の決心を定むるに過ぎぬ。その中にて最も多く行わるるは、元三大師の百籤である。余がかつてその鬮を入れたる箱を見しに、寸法に一定のきまりがありて、その中に百本のミクジ竹を入れ、その各本に大吉、吉、半吉、小吉、末小吉、凶の文字を記入してあり、これに対する判語は五言四句の詩をもって示してある。その他の御鬮は一層単純のものである。かくのごときは、つまり愚民の迷信を定むるまでのものなれば、愚民にとりては多少の効験なきにあらざるも、これと同時に弊害も決して少なくない。また今日にありては、かかる方法によりて疑いを決する必要はなかろうと思う。夢占いと称して、夢の情態につきて吉凶を判ずることがあるが、これらはもとより論ずるに足らぬ。また、辻占のごときは一種の戯れにひとしきものである。よって、ここにいちいち説明するほどの必要はない。