轻松读懂日语经典作品
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たいほしゅぎしゃ
退歩主義者
「月刊読売 夏期臨時増刊号」1949(昭和24)年7月20日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,703 字 · 20 页
昼の第一回目のフィナーレである。奏楽が始って、ゾロ/\と現われる。彼はサッと踊りでゝ、中央の先頭に立ち、フラダンス、ヴギウギ、アクロバット、ウンチクを傾けての合成品、ヘッピリ腰で踊りまくり、一同が引っこんでからも、一人残って熱演。幕が下りると、幕をかきわけて、天地陰陽とりまぜての歌謡曲。みんなゲラ/\笑っている。
馬吉は胸に掌を組み合せて、小首をかたむけて、ご挨拶。
「エー。皆様オナジミの珍優、ノド自慢の馬吉、一言御挨拶申上げます。当劇団も追々とお引立てを蒙り細々ながら経営をつゞけておりますところ、座長、幹部俳優ともなりますれば、ゴヒイキは有難いもの、物資不足の当節にも拘らず、色々と差入れがありまして、小菅の大臣なみに幸せを致しております。しかるに不肖ノド自慢の馬吉ほどの逞しき男性も、珍優というばッかりに、世に誰一人として差入れて下さらない。アア、実に残念、悲しみの極みであーる。妖しくも燃ゆる血よ。ボクは切ないです。やさしき乙女のご後援を待望いたしまアす。キャーッ」
というのは、誰かゞリンゴを投げて、彼の下腹部に命中したのである。馬吉はウムと唸って、オ猿サンのように膝をだいてすくんだなり、動けなくなってしまった。