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とうめいねこ
透明猫
海野 十三
「少年読物」1948(昭和23)年6月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 10,223 字 · 21 页
ほう、これはこたえられねえ」
大懸賞の見世物
その小屋がけは、六さんの顔がすこしはきく、ある盛り場にたてられた。
「現代世界のふしぎ、透明猫あらわる」
「これを見ないで、世界のふしぎを語るなかれ」
「シー・エッチ・プルボンドンケン博士曰く、“透明猫は一万年間に一ぴきあらわれるものであるんである”と」
「インチキにあらず。ちゃんと生きています。インチキを発見された方には、即金で金十万円也を贈呈します。透明猫普及研究協会総裁村越六麿敬白」 六さんはえらい名前までこしらえて、でかでかと、とびらにはり出した。
こいつは、はたして大あたりだった。二十円をはらって入場者がはいること、はいること。
「大入満員につきしばらく客どめ。そのあいだ、ここに出してある透明猫いけどりの大冒険の図をごらんなさい。こっちにあるのは、透明猫のいつわりなき写真でござい。今見おとせば、末代までも話ができん。さあ、いらっしゃいいらっしゃい。いや今しばらく大入満員の客どめだ」
六さんは、ものものしいかっこうで、さかんに小屋の前にあつまる群衆をあおりつける。
場内では、青二が、これまた太夫の服を着、顔と手足とのどはかくし、きれいにかざりたてた小宮殿のような透明猫のはいった箱のそばに立って、つめかける客の一人一人に、箱の上の穴から手を入れさせ、透明猫を