轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
丘浅次郎『進化と人生(上)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:人類の生存競争、教育と迷信、誤解せられたる生物学、人道の正体、生物学的の見方、生物学より見たる教育、戦争と平和、動物界における善と悪、脳髄の進化、民族の発展と理科、理想的団体生活。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 82,343 字 · 164 页
未開の野蛮人はしばらくおいて、文明開化に誇る欧米地方においてもばかげた迷信ほどこれを確信する人が多いような傾きが見えるが、かように一方の人がたしかに迷信と思うことを他の人は堅く信じて疑わぬということも、脳髄がいまだ発達し終わったものでないという明らかな証拠の一つであろう。哲学者は初めから自分の脳力だけは絶対に完全であるものと認定し、思弁的に宇宙の真理を看破しつくそうと頸をひねって、大脳の発育変遷というごときことには全く心付きもせぬようであるが、諸動物の大脳を比較し、人間の大脳の進化の経路を探り求め、これに照らして人類全体を総括し考えてみると、無智の迷信者も、有名な哲学者も、実は五十歩百歩の間柄で、その間にいちじるしい相違があるには違いないが、同一の先祖から起こって、同一の方向に進みきたり、なお今後もさらに先へ進もうとする途中にあることゆえ、絶対に完全なものでないという点においてはいずれも同じである。
いかなる器官でも生存競争の必要上、ある点まで発達すれば、その本来の目的に向こうて用いるほかに、副弐的の目的のためにも用いることができる。一の器官がある働きをなすためには、これをなし得るだけの一定の構造がそなわらねばならぬが、一定の構造がそなわってある以上は、この構造をもってなし得べき他の働きをもなすことができる