轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
じんるいのせいぞんきょうそう
進化と人生(上)
丘 浅次郎
丘浅次郎『進化と人生(上)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:人類の生存競争、教育と迷信、誤解せられたる生物学、人道の正体、生物学的の見方、生物学より見たる教育、戦争と平和、動物界における善と悪、脳髄の進化、民族の発展と理科、理想的団体生活。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 82,343 字 · 164 页
しかし戦争によらなければ自己の種族の独立が保てぬという場合には、この冒険をもあえてせねばならぬ。つまるところ、我慢のできるだけ戦争をせずに我慢するのも自己の種族の維持生存のため、またすべての危険を犯して戦争を始めるのも自己の種族の維持生存のためである。しかるに人間の各種属は非常な圧迫さえこうむらなければ、絶えず膨脹して抵抗の最も少ない方面へ延び出すべき性質を備えているもので、決していつまでも同じ太さで止まってはおらぬゆえ、一種族の独立生存が他種族の膨脹のために危うくせられる場合は、必ず続々生ずるに違いない。しかしてかかる場合に戦争の避くべからざることはまたもちろんである。
世界の強国がみな同盟してしまえば戦争などは全く必要がなくなると考える人もあるが、これはもとよりできざることである。そもそも同盟とは何かといえば、これは単に共同の敵に対して身を護るための一時の方便に過ぎぬ。歴史を探して見るにいつの世でもどこの国でも、共同の敵のないところで二個以上の異種族が同盟をした例はかつてない。共同の敵があるゆえに二個以上の異種族が同盟一致するありさまは、あたかも桶の輪によって桶の形が保たれているごとくである。