轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ゆうびんきって
郵便切手
宮本 百合子
「労働者」1946(昭和21)年10・11月合併号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,262 字 · 7 页
そのとき、日本の忍耐づよい農民とともに辛棒づよい日本の勤労女性は、一銭切手の絵の中に白い布をかぶったその働き姿をあらわしたのであった。
くりかえしくりかえし眺めて、私はそれも獄中への封緘に貼った。ここにまた一つの日本の縮図があった。
さて、今日、私どもは、もう十銭でも二十銭でも手紙は出せない。三十銭入用である。このことは、物価がどんなものかということを十分物語っている。二人の男女の農民のついた一銭切手、若い働く婦人の横顔のあった一銭切手。二つながら、どこでどうつかわれているのだろう。ともかく私たちの目の前からそれらは消えた。女は家庭へ帰れ。そう云われる時が来て、働いていたあのおびただしい女は、みんな切手からぬけ出して、生計上の必要というものも荷物にまとめて家庭へ帰ったというのだろうか。全国で七百五十万人を失業させようというその第一の白羽は、三百五十万の女子、青年従業員に立てられている。さらに行政整理では二百万人の失業が出るだろう。軍需補償のうち切りでは百万人が職をはなれるだろう。新聞はそう報じている。一方に、労働調整法が出来かかったりしているが、金融資本を守るためからの失業は誰にとっても脅かしの影となっていて、勤労大衆はまったく主権在民を実現して合理的に生産関係を独占から解放しなければ、生きてゆけないところ