轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しゅゆうれつでん
酒友列伝
山之口 貘
在线阅读山之口 貘《酒友列伝(しゅゆうれつでん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,066 字 · 12 页
」
そこで、灰雨の行方がわかったわけで、かれのおふくろさんは安心した様子であったが、灰雨は、留置場での汚れを洗い落してから、国頭旅行からの帰りみたいな顔をして家に帰ったらしいのである。
神はマリアを淫した如く
すべての
処女をも淫している
青年は
神から
処女をも奪還しなくてはならない
この詩は、灰雨の作で「不良少年の歌」と題する詩の一節なのであるが、こうして現在でも記憶しているほど、ぼくはかれの詩を愛読していたのである。
ぼくの再度の上京は、大正十三年なのであった。泡盛を飲み飽きたわけでもなかったが、それっきり、沖縄へ帰る機会もなく東京で暮すようになってしまった。それ以来は、ぼくには、特に酒友というような、一貫した酒友がないことを、この原稿を書いているうちにはっきりわかって来て困ってしまった。それもその筈で、飲むたんびにむこう持ちの会計なのでは、むこうさんでそう簡単には、酒友としての資格をぼくに与えてくれる筈が、まずないからなのである。それはしかし、ぼくとして、一応礼儀を正してのつもりでそうおもっているのであるが、ぼくだけの主観によれば、飲む相手はみんな酒友とおもっているので、特に誰と名を挙げるのが困難なのである。