轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きんぞくにんげん

金属人間

海野 十三

「サイエンス」1947(昭和22)年12月~1949(昭和24)年2月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 78,616 字 · 157 页

青空文庫

そこに立っていた人物がある。誰だったであろうか。

意外な一人物

蜂矢がふりかえって顔を見あわしたその人物は、黒い服を着、白いカラーの、しかも昔流行したことのある高いカラーで、きゅうくつそうにくびをしめ、頭部には鉢巻のようにぐるぐる繃帯を巻きつけ、その上にのせていた黒い中折帽子をとって、蜂矢にあいさつした。

「ほう。やっぱり蜂矢探偵でしたね。わたしをごぞんじありませんか、針目です」

「ああ、やっぱりそうでしたか」

蜂矢は、うれしそうに目をかがやかして、針目博士にあいさつをかえした。

「なかなかご活躍のようですね。とうとう地下室へはいる口を掘りだされたんですね。感心いたしました」

「これは、ごあいさつです」

と蜂矢はあたまをかいて、

「ご主人がいらっしゃるのを知らないままに、わたしが勝手なことをしてしまいまして申しわけありません。しかし、じつは針目博士は、あの爆破事件のとき、粉砕したこの研究室と運命をともになすったように聞いていたのですから、もう博士はこの世に生きていらっしゃらないと思っていました。いや、これはとんだ失礼を申しまして、あいすみません」

「やあ、さあそれもしかたがありません。