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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
野村胡堂『銭形平次捕物控(十三)青い帯』。同一底本的分册已合并为一书。收入:銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次捕物控、銭形平次打明け話。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 114,244 字 · 231 页
「夜分に家を明けるようなことはなかったのか」
「え」
お組の答えは妙に濁っておりました。
矢取女三人は、おさの、お民、お銀といって、十六から十九まで、お千勢ほどではなくとも、かなり容貌を揃えてあるのは、さすがにこの土地の矢場で、第一等の繁昌を誇るだけのことはあります。
三人は口を揃えてお千勢と紋次郎の仲を承認し、お隣のお秀との間柄も否定はしませんでした。
合図のことも押して訊いてみると、みんな承知で、その晩も、お勝手口の羽目を小石で叩く音を聞くと、お千勢はいてもたってもいられないらしく、間もなくいそいそと夜の町へ出て行ったというのです。
三人の矢取女はお互に見張っているので、誰も外へ出たものはなく、これはお千勢の死と絶対に関係がありません。
「他にお千勢か、お前を怨む者はないのかえ」
平次はお組に戻りました。
「ないとも申されませんが」
「例えば?」
「お隣の半助さん父娘もよくは思っていないことでしょう。私の家がこの通り運がいいのに、半助さんが長患いで、むずかしい顔をしているせいか、お隣はだんだんさびれて行って、今では矢取女もなく、娘のお秀さん一人でやっている有様ですから」