轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かぎ

鍵

谷崎 潤一郎

「中央公論」中央公論社、1956(昭和31)年1月、5月~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,182 字 · 200 页

青空文庫

………妻ノ様子ガ日々変ッテ来テイル。コノトコロホトンド毎日午後ニナルト(朝カラノ※(コト、1-2-24)モアル)一人デ出カケテ行キ、四五時間ヲ費シテ夕飯前ニ戻ルノデアル。夕飯ハ僕ト二人デシタタメル。ブランデーハ飲ミタガラナイ。大概シラフデアル。今ハ木村ガ暇ナノデ、ソレト関聯ガアル※(コト、1-2-24)ハ察セラレル。ドコヘ行クノカ分ラナイ。今日午後二時過ギ敏子ガヒョッコリ顔ヲ出シテ、「ママハ」ト尋ネタ。「今時分ハイツモ留守ダ。オ前ノ所デハナイノカネ」ト云ウト、「ママモ木村サンモサッパリ見エナイ。ドコヘ行クノカシラ」ト首ヲヒネッタ。ソノ実彼女モグルデアル※(コト、1-2-24)ハ察スルニカタクナイ。………

四月六日。………午後より外出。夕刻帰宅。………このところ私は連日外出している。私が出かける時、夫は大概在宅している。いつも書斎に引き籠って机に向っているらしいけれども、―――机の上には何かの書物がページを開けて置いてあり、それに眼を曝しているような姿勢を取っているけれども、―――実際には何も読んでいるのではあるまい。多分夫の頭の中は、私が出かけてから帰って来るまでの数時間の間、私の行動を知ろうと思う好奇心でいっぱいで、他事を考える餘裕なんかないであろうと想像される。