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あるよのほしたちのはなし
ある夜の星たちの話
小川 未明
線上閱讀小川 未明《ある夜の星たちの話(あるよのほしたちのはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 4,262 字 · 9 頁
」と、一つの星がいいました。
すると、あちらの方から、
「この寒い朝、そんなに早くから起きるものはないだろう。みんな床の中に、もぐり込んでいて、そんな汽笛の音に注意をするものはない。それを注意するのは、貧しい家に生まれて親の手助けをするために、早くから工場へいって働くような子供らばかりだ。」といった星がありました。
「そうです。あの貧しい家の二人の子供も、もう床の中で目をさましています。」と、やさしい星はいいました。
それから後も、やさしい星だけは、下の世界をじっと見守っていました。
姉も、弟も、床の中で目をさましていたのです。
「もうじき、夜が明けますね。」と、弟は、姉の方を向いていいました。
また、今日も電車の停留場へいって、新聞を売らねばならないのです。弟は昨夜、犬に追いかけられた夢を思い出していました。
「いま、じきに、製紙工場か、紡績工場かの汽笛が鳴ると、五時なんだから、それが鳴ったら、お起きなさいよ。姉さんは、もう起きてご飯の支度をするから。」と、姉はいいました。
このとき、すでに母親は起きていました。そして、姉さんのほうが起きて、お勝手もとへくると、