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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

線上閱讀佐々木 邦《いたずら小僧日記(いたずらこぞうにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,226 字 · 128 頁

青空文庫

しかし黙っていると怪しまれるから、

「きっと電車が停電したのでしょうよ。それから彼処で道普請をしていますから車が通らないのでしょうよ」

お客様はコソコソ話を始めた。姉さん達は額を鳩めて弱っていると、突然に呼鈴が鳴った。愈※(二の字点、1-2-22)来たか、やれやれと皆が急に元気づくと、何の事だ馬鹿馬鹿しい。お島が澄まして名刺を持って入って来た。大方お断りの挨拶だろうと思っていると、さあ大変、猫がとうとう袋から飛出した。先日の写真が戻って来たのだ。

引続いて呼鈴が十二三度も鳴った。お島は其都度お得意になって写真を持って来る。最後に男の人が二人来た。此人々の写真の裏には「まあ好い口付だこと」「洋服屋の看板」と書いてあった。しかし先生方は楽書を極くお目出度文字通りに解釈して、のこのこやって来たのだ。

男三人は女五人を相手に、代る代るランサースを躍った。雪子さんは始終クスクス笑っていた。お歌さんは泣きそうな顔をした。やがて一同食卓に着いたが、何だか奥歯に物が挾っているような風であった。乃公は余り気の毒だったから、五杯目のアイスクリームは喉へ通らなかった。

お客様が帰ってから、お春さんは最早世間へ顔出しが出来ぬ、恁悪戯をした者が知れたら唯は置かないと言った。