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ぼたもち
ぼたもち
三好 十郎
線上閱讀三好 十郎《ぼたもち》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 15,324 字 · 31 頁
当人は、それをキツネにばかされたと言つて、今でもそう思つてら。はは、人間は、おかしなもんで、自分で自分をばかすもんよ。キツネからはバカされないでも、自分からばかされる。はは、俺なんざ、うぬが馬鹿じやし、馬鹿のくせにズルイからのし、自分の眼で見るまでは、人の話なぞメツタ信用しねえや。その水口へずられる話にしたつて、金五郎がやつた事かどうか、わかつたもんで無え。
喜十 だども、ばさま――
りき サダよ、わらじ一足出せ。
サダ わらじと? なんにしやす?
りき わらじをなんにするものだ。――おらがはいて行かあ。
サダ へえ、どこさ行くの?
りき 海の口まで、ちよつくら行つてくら。
森山 へい、するつうと――?
りき お前さまがたといつしよに行つて、喜十の言うのが本当かどうか見てみやんしよう。都合で須山のおだんなや芹沢の金五郎と逢つて見べえ。
森山 そうでやすか! そうお願いできれば、もうへえ、ばさまに乗り出していただければ、イサもクサも無え、事は片づきやす。こいつは、ありがてえ!
喜十 ばさま、俺あ、へえ、なんにも言わねえ。こん通りだ!
りき へん、礼を言うなあ、まだ早えや。