輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ろまんどうろう

ろまん灯籠

太宰 治

線上閱讀太宰 治《ろまん灯籠(ろまんどうろう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 37,222 字 · 74 頁

青空文庫

王子の金の鎧は、薄暗い森の中で松明のように光っていました。婆さんは、これを見のがす筈は、ありません。風のように家を飛び出し、たちまち王子を、馬からひきずり落してしまいました。

「この坊ちゃんは、肥えているわい。この肌の白さは、どうじゃ。胡桃の実で肥やしたんじゃな!」と喉を鳴らして言いました。婆さんは長い剛い髭を生やしていて、眉毛は目の上までかぶさっているのです。「まるで、ふとらした小羊そっくりじゃ。さて、味はどんなもんじゃろ。冬籠りには、こいつの塩漬けが一ばんいい。」とにたにた笑いながら短刀を引き抜き、王子の白い喉にねらいをつけた瞬間、

「あっ!」と婆さんは叫びました。婆さんは娘のラプンツェルに、耳を噛まれてしまったからです。ラプンツェルは婆さんの背中に飛びついて、婆さんの左の耳朶を、いやというほど噛んで放さないのでした。

「ラプンツェルや、ゆるしておくれ。」と婆さんは、娘を可愛がって甘やかしていますから、ちっとも怒らず、無理に笑ってあやまりました。ラプンツェルは、婆さんの背中をゆすぶって、

「この子は、あたしと遊ぶんだよ。この綺麗な子を、あたしにおくれ。