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アラメダより
アラメダより
沖野 岩三郎
線上閱讀沖野 岩三郎《アラメダより》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,449 字 · 7 頁
アラメダの飛行場へ行った。
『飛行機に乗ろう?』
『およしなさい。落ちたら大変です。奥様に申訳がない。』
それはミセス山田の制止であった。そこへのこのこやって来たのはプーシャイドという男。おれの飛行機は美しいから見せてやろうという。見るだけならというので、一行は柵の中に入って行った。そして飛行機エリオットを見ているうちに、つい乗りたくなってセエキスピアと二人で乗ってしまった。ミセス山田を地上に残して。
千五百尺の上空に昇った。バークレーの町が遙か下に見える。オークランドの街上を豆のような自動車が走る。三百尺の高さだと誇る加州大学のベルタワーなんか、どこにあるやらわからない。
飛んでるうちに思い出したは優秀船竜田丸内の会話であった。
汽船狸丸の筆者葉山嘉樹君にいわしむれば、お椀をふせたようなあごひげのある船長伊藤駿児君、それは確かに反動団の団長らしい風貌である。しかし、話してみると案外やさしい。
伊藤船長の話によると、最初の普選に打って出て見事選挙民を泣き落した鶴見祐輔君が、いよいよと決心したのはニューヨークあたりで演説をしている頃であった。ところがサンフランシスコ出帆の竜田丸に乗り後れたならその運動に間に合わない。