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イデオロギーのろんりがく
イデオロギーの論理学
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《イデオロギーの論理学(イデオロギーのろんりがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,463 字 · 229 頁
問いは人間の生活に於て比較的に断片的な即興的な態度の、又その態度の所産の、名である。単なる問いは従ってこの意味に於て、たとい形式社会学風に云って社会的であろうとも、矢張り個人的であると云う外はない。処が吾々の謂う所の問題は常に社会的存在としての理論乃至科学(学問)に関するものとしてのみ理解されなければならないのである。問いは個人的であって一向差閊えがない、之に反して問題は常に社会的であることを必要とする。社会人である個人が同じく社会人としての他人に又は自分に問うことは、彼個人の自由である、如何なることを問うかは、彼を強制し又は彼が模倣しようとする超個人的な社会――但し個人と個人との相互関係と云うようなものではない――からは独立に、彼の個人的自由に任されて好いことである。然るに個人が、何を問題とするか、如何なる問題を有つか、ということは、決してそれ程個人的な主観的な放恣に委ねられてはならない。何となれば問題は常に社会的存在としての理論乃至科学(学問)から、又は之に直接関係するものから――例えば説話・世論等々から――課せられて初めて問題となるのであるから。