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みうらろうじんむかしばなし
三浦老人昔話
岡本 綺堂
線上閱讀岡本 綺堂《三浦老人昔話(みうらろうじんむかしばなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 113,637 字 · 224 頁
。そう思うと、たゞ一口にだらしのない困り者だと云ってもいられません。なんだか惜しいような気もします。いつの代にも斯ういうことはあるのでしょうが、人間の運不運は判りませんね。
「いや、根っから面白くもないお話で、さぞ御退屈でしたろう。」と、云いかけて三浦老人は耳をかたむけた。「おや、降って来ましたね。なんだか音がするようです。」
老人は起って障子をあけると、いつの間にふり出したのか、庭の先は塩をまいたように薄白くなっていた。
「とう/\雪になりました。」
老人は縁先の軒にかけてある鶯の籠をおろした。わたしもそろ/\帰り支度をした。
「まあ、いゝじゃありませんか。初めてお出でなすったのですから、なにか温かいものでも取らせましょう。」
「折角ですが、あまり積もらないうちに今日はお暇いたしましょう。いずれ又ゆっくり伺います。」と、私は辞退して起ちかかった。
「そうですか。なにしろ足場の悪いところですから、無理にお引留め申すわけにも行かない。では、又御ゆっくりおいで下さい。こんなお話でよろしければ、なにか又思い出して置きますから。」
「はあ。是非またお邪魔にあがります。